ピヨちゃん通信

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教えて仕入部長

更新:2024年03月27日玉子屋のお弁当の名脇役「春キャベツ」

春の訪れと共に、玉子屋のお弁当には春キャベツの爽やかな香りが広がります。その独特の風味と食感は、お弁当の一部として多くの人々に愛されています。

今回は、玉子屋のお弁当の名脇役である千切りキャベツがどのようにして生まれ、活用されているのか、仕入れにまつわる話とともにご紹介します。

春キャベツの魅力

春キャベツは、春の旬の時期に収穫される新鮮なキャベツです。その特徴は、瑞々しさとシャキシャキした食感。玉子屋では、この春キャベツを生のまま千切りにしてお弁当に詰めて届けています。

玉子屋のお弁当のおかずの中で唯一、火を通していない千切りキャベツは洗浄や温度管理など徹底的な注意が払われ、食材の品質を保つための工夫がされています。

春キャベツの魅力は、その葉の柔らかさと瑞々しさです。生のままの方が甘みを感じ、爽やかな香りが特徴です。千切りにすることで、キャベツ本来の風味が引き立ち、生野菜としての美味しさを存分に楽しむことができます。玉子屋では、春キャベツが終わっても、高原キャベツなど春系キャベツを使用することで、一年を通じて柔らかく甘みを感じるキャベツを提供しています。玉子屋の千切りキャベツは、バラエティー豊かな日替わり弁当のメニューに欠かせない存在です。

繊維質だけでない!?春系キャベツの栄養価と特徴

キャベツには、ビタミンCやビタミンUなどの栄養素が豊富に含まれています。特にビタミンCは熱に弱く、水に溶けやすい性質を持っています。このため、生のキャベツを利用することで、その栄養価を最大限に保ってお届けしています。

ビタミンUは通称キャベジンとも呼ばれ、胃酸の分泌を抑え、胃や腸の粘膜を健康に保つ働きがあると言われています。加えて、キャベツは食物繊維も豊富に含んでいます。この食物繊維は消化器官の働きを促進し、便秘の予防や血糖値の上昇を抑制する効果も期待されます。

春系キャベツはシャキシャキとした歯ごたえがあり、口当たりがさっぱりしていて、揚げ物や各種ソースとの相性も抜群です。

春キャベツ、仕入れの舞台裏

玉子屋が春系キャベツにこだわる理由は、お弁当の美味しさと栄養価を追求する姿勢にあります。春系キャベツの千切り使用は、食材の持ち味を活かすための重要なポイントです。また、千切りキャベツを提供する背景には、その新鮮な味わいをお客様に提供したいという想いがあります。

細かすぎず、太すぎず、食感を楽しんでいただけるように工夫しています。産地から市場へ直送、そして玉子屋へ早朝配達されます。その日のうちに加工・調理をし、お客様へお弁当をお届けします。

千切りキャベツのために、1日に約1.7トン。年間で約320トンもの春系キャベツを仕入れています。この大量のキャベツを年中扱うことは、現場泣かせなことなのです。それでも、そこまでして、食べてもらいたい理由があります。

あえて加熱処理をする方法を選ばず、生キャベツの柔らかな食感を大切にしています。それは、サラダとは異なる野菜ボリュームとしてお弁当に華を添えるため。他のおかずとの相性も良く、お客様に満足いただけるよう、常に品質の向上に努めています。

玉子屋では、お弁当の見ため、味付け(甘い、酸味、辛みなど)も大事ですが、食感(やわらかい、ふんわり、硬い、シャキシャキなど)を大切にしています。生野菜のシャキシャキした食感をおかずの一つにしたくて、管理を徹底することでキャベツの千切りの提供を続けています。

生のままで届けるために、玉子屋流春キャベツの洗浄と温度管理術

玉子屋では、春キャベツの洗浄と温度管理に特に注意を払っています。生のキャベツは微生物の繁殖が早く、衛生面でのリスクが懸念されますが、これを防ぐために徹底的な洗浄が行われています。キャベツの洗浄には、炭酸電解次亜水を使用しています。

炭酸電解次亜水とは、薬剤を一切使用せず、食塩水を電気分解することで生成される次亜塩素酸イオンを主成分とした水溶液に炭酸水によりpH調整した、pH5.0~6.5の微酸性の殺菌水です。

この水はキャベツの表面に付着した汚れや微生物を除去するだけでなく、野菜の内部まで浸透し、みずみずしさやシャキシャキ感を損なわずに清潔に保ちます。鮮度を保つため水温は5度で設定しています。

また、洗浄後は脱水機で余分な水分を取り除き微生物の繁殖を抑えます。その後、キャベツは適切な温度管理を行います。春キャベツは繊細な野菜であり、適切な温度管理が行われないと鮮度が落ちてしまいます。玉子屋では、キャベツをお弁当に盛りつけた後、急速に冷却し、適切な温度で保管することで鮮度を保ちます。この工程は、食材の安全性と美味しさを保つために欠かせない重要な工程です。

新生活のスタート、春キャベツでエールを送ります!

キャベツは、一見するとお弁当における脇役かもしれません。しかし、玉子屋のこだわりキャベツは、新鮮な味わいと、丁寧な加工工程を経て、主役をも引き立てる名脇役へと変身します。

4月の第一週目に予定しているイベントメニューでも、この春キャベツの魅力を余すことなくご提供できるよう準備を整えています。寒暖差が激しい季節はありますが、実はこの気温差がキャベツをより一層おいしく育ててくれています。おいしく、しっかり食べていただけるよう玉子屋では、皆さまの新学期・新年度・新生活のスタートを、お弁当を通じて全力で応援します!

 

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